押し入れに引き出し

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推しが着てる服が欲しい

タイトルが全てである。推しが着てる服が欲しい、それ以上でも以下でもない。

『それ以上でも以下でもない』本当か?自分を疑え。同化願望とか好意とか色んなものがごちゃ混ぜになった結果の、推しと同じ服が着たい、なんだろう。同じ服を着たところで所詮体を覆う布の種類が同じになってなんだか嬉しいね、ぐらいの感想しか生まれないんだけど、推しと同じ服が欲しい。推しは異性なので同じものを着たところでどう足掻いても同じシルエットには仕上がらないのだが、着たい。おそろいだ、なんだか嬉しいね、ふと視線を落とせば推しが着てた服、日常に自分のライク…を忍ばせてニヤ付きたい。何なんだ、この気持ちは?自分がめっぽう分からない。立体の人が推しになったあの日から、自分が全然分からない。自分にとって好ましいところも、そうじゃないところも全てを好きでいたい。良いところだけ見ていたいけど、悪いところもたまに見て、それでも推せると安心したい。本物の人に好意を抱くということには大いなる恐怖が伴うのだ。推しを好きでなくなる日が来るとしたら、それは私が変わった時だ。今までの価値観を投げうって別の何かに縋って生きていくと決めた時だ。そして推しは許容の彼方に投げ出されていく。変わりたくない。推しが好きな私でいたい。あなたは私を映す鏡だ。推しと同じ服を着て、自分の形を確かめる。そうして初めて私の姿は安定するのだ。