押し入れに引き出し

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狂気の沙汰を 菓子に見る

先日セブンイレブンで購入した、『大福生どら』なるお菓子を食べた。

店頭で見つけた時は「めっちゃ甘そうでうまそ~」と思って購入したのだが、袋を開けていざ食べようとした瞬間、そのお菓子に恐れを抱いてしまった。

名前を見た時点で分かり切っていたことだが、どら焼きの皮に大福が挟まっているのだ。本来なら餡を包むために焼かれたどら焼きの皮に、でっぷりとした大福が挟まっていることの異常さを、私は食べる直前になってようやく理解した。

手に取ってみると質量がおかしいし、横から見た時の高さもおかしい。当然だ。餡のためにあるスペースに大福が無理やり滑りこんだからである。袋(透明のもの)に入っていた前後でモノが変わる訳なんてないけれど、開封前には特に感じなかった違和感が実際に中身のお菓子を手に取った時に一気に差し迫ってきた感じがした。

一口かじればクリームと申し訳程度のあんこが詰まった大福の断面がお目見えする。もちは薄めだった。思った通りめっちゃ甘い。想像通りの味だった。空きっ腹だったのもあって、全て食べ終わる頃にはすっかり体調を崩していた。食べる前に、大福生どらの異様な佇まいに恐れ慄いたあの瞬間がハイライトだったかもしれない。

人間にもこういうの当てはまると思う。見た目でヤバそう怖そうと思った人が、話してみると案外普通の人だったとか…。いや、大福生どらは第一印象ではあまりヤバさを感じなかったが接近した途端に「おかしいぞ…?」と違和感を抱き、でも結局最初の印象ママのお菓子でした、ってことじゃん。例えが悪いよ。

締まらないよ。

雨の日はアルバイトを休もう

そういう決まりになってくれ。

 

もうすぐ8月だと言うのに未だに梅雨が明けない。当然しょっちゅう雨が降る。あと雷も鳴る。こういう時は誰だって外なんか出たくないよね。そうだよね。家の中で大人しくしておくに限るよね。

そんな気持ちとは裏腹に私を外に引きずり出す許し難き事物、バイト。

これのせいで私は、バカみたいに派手な上下セットの雨具を着てチャリを漕ぎつつバイトに向かわなければいけないのである。簡単にほっぽり出せる用事ではないので、それはもう必死でバイト先に行く。なんか遠くでゴロゴロ鳴ってるな…と気付いても、引き返すことなど出来ない。だってバイトがあるから。

おかしくないか?雨に打たれて不快なうえ身の危険も感じ、それでもなお前進することしか許されないなんて…。本能に反することを余儀なくされるのが人間の宿命なのだろうか。こうして日記を書いている今も物騒な音が外で響いている。そんな悪天候の中、私は今日も外出する。なぜなら!!!バイトがあるから!!!

もういっそバイト先に雷落ちないかなとか思う。ただ本当に落ちたら生活に困って自然に対してブチ切れる自分が見える。

中古車販売のサコダのCMで、社長が車を買って帰ったら雨に濡れません という至極当たり前なことを言っていたのを最近よく思い出す。本当にその通りだよ。車って屋根があってすごい。外に出ても雨に濡れない。バイトから逃げられないのなら、せめて車が欲しい。

人間としての本能に抗わざるを得ないために、本来自然界に存在していなかった鉄の塊に乗ることを望む。こうして欺瞞を重ね続け人は人らしさを失いついには滅びる。本能を覆い隠した先にあるのは滅亡のみ。バイト行きたくねーーー!!